斜降式救助袋の固定環保護蓋階数標示~小林消防設備 全類消防設備士 第二種電気工事士 経営学修士~福岡県豊前市の小林消防設備 全類消防設備士 第二種電気工事士 小林寮一です。
甲種5類消防設備士の小林寮一が、消防設備点検で、斜降式救助袋(避難器具)の点検を行います。
斜降式救助袋に限った点検ですが、固定環についてご説明いたします。
固定環は地上に設置され、保護蓋を開けると固定環本体が出てきますので、固定環本体に斜降式救助袋滑車の先端にあるハッカー(フック)が引っ掛けられることで、斜降式救助袋が展張されます。
固定環の保護蓋には、階数標示(標示⇒目印になるもので人にあらわし示すこと)がされています。
動画の斜降式救助袋は3Fに設置されているため、地上に設置の固定環保護蓋には『3』の標示があります。
固定環の点検では、目視及び操作によって、保護蓋の腐食・破損・変形がないこと、保護蓋を容易に開放できること、保護蓋の階数標示が判別しにくい状態になっていないことなどを確認します。
斜降式救助袋使用方法ですが、上部操作(救助袋入口)と下部操作(地上)があります。
上部操作は、誘導ロープを地上に投下し、袋を順次降下させ、入口金枠を引き起こし、下からの展張の合図を受けたらステップを利用して足から袋内に入り降下します。
下部操作は、地上に投下された誘導ロープを引っ張って固定環に近づき、誘導ロープを取り外し、滑車の先端にあるハッカー(フック)を固定環に引っ掛け、滑車間ロープを引っ張って強く張ったロープをハドメし、展張完了の合図を上に送ります。
注意事項として、避難訓練で救助袋を使用する場合、必ず救助袋の使用方法を熟知している甲種5類消防設備士又は乙種5類消防設備士等に立ち会いを求めて下さい。
救助袋使用の避難訓練で過去に事故が起こっています。
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